『キャンディード』鑑賞 (その2)

私が鑑賞したのは

東京公演初日、6日(金)。

ちなみにBunkamuraで3日間だけの開催です。

東京初日ということで
著名人の方もチラホラ。
外国人も、普通のクラシックコンサートやミュージカルに比べると
はるかに多い。

いつもと違った雰囲気の会場。
(あ、これは私がだけが感じた感情かな?)

ロビーでは盲目のピアニスト辻井伸行さん、ミュージカル女優の島田歌穂さん、
ピーコさん(もしくはおすぎさん)…などを拝見。

ひときわ目立っていらしたのは
かなり大きな幅のストライプのスーツをお召しになった
小柄な外国人男性。
非常に気になる存在で、服装も含めとても目を惹く存在の彼。
私の彼が

『僕もあんなスーツが似合うようになりたい…』

と、とても注目した彼。
実はこの舞台の演出家さんでした(*_*;

とにかくお偉いさんらしき集団や、
個性的な人物が多かった。


さて、私たちの席、最前列の席に着き、
目の前の楽団を覗きながら、始まりの時を待つ。

チャイムが鳴り、会場内が暗く灯りが落とされ、
いよいよ!

正面の舞台にはレトロなTV画面のセット。
ワクワクする。

始まりの序曲
この曲は、今回このキャンディードのプロデュースをされた
佐渡裕さんが司会の

『題名のない音楽会』

のオープニング曲。

軽やかな、軽快な音楽。
これから何が起きるのか!?
始まり始まり~という感じ。

佐渡さんの指揮も迫力がある。
楽しそう。
笑顔。
音もすごくキレイで
原曲よりもちょっとテンポが速いかな?
元気のある音。

始まり、始まり~

なイメージ。

舞台はドイツ ウェストファリア。
この国で最も有力な男爵の愛娘クネゴンデと
一緒に暮らす非摘出子のキャンディードとの愛のお話。

クネコンデはお金があれば何でもできる。
愛も大事だけれど、お金も大事。。
逆にキャンディードは
愛があれば何もいらない!君がいてくれたら僕はすべてがHappy!
という真逆な考えの二人。でも愛し合っている二人。

彼らの教師バングロス博士は

『この世界はあらゆる可能性の中で最善に造られている』

という教えを常に掲げている。
楽天的。

ある日、クネコンデとキャンディードがキスしているところを
捕まえられ、城を追い出されてしまう。

そこからが大変。

二人は離れ離れになり、
キャンディードは独り兵士になる。
ひどい仕打ちにあい、脱走→間一髪で釈放。
そのうち、ウェストファリアで戦争が起き、
遺体の山の中に、恋人であるクネコンデを発見。

落ち込む。。。。

何度も何度も災難、災厄に遭い、
その都度命を奪われそうになるも、
なんとか生き延びたその時、
戦争で死んでしまったと思いこんでいた
恋人、クネコンデに再会。

今度は二人で一緒に生きていこうと試みるも
ニューヨークに渡った先でまた離れ離れ。


彼はどんなに辛い状況でも、常にクネコンデの事だけを思い、
いつか、また再会して二人で幸せになりたいと
ただそれだけを求めて、さらなる災厄、詐欺に遭いながらも
ひたすら前に進む。

災難のなかで手にした大金を持っていたキャンディード。
カジノオーナーに彼のそのお金を奪うようにけしかけられ、
仮面を付けてキャンディードの前に現れたクネコンデ。
しかしその仮面が落ちてしまい、
キャンディードは
まさか、自分が愛していた女性がこんなにも誠実ではなった事を
思い知らされる。
(実は彼女もまたひどいめに遭いながらも、自分の場所を見つけていたのだが…。)

彼はひどく落ち込み、
今まで体験してきたいくつもの不幸の中で

人の幸福は無条件の楽天主義にあるわけでも、
どうしようもない悲観的主義にあるわけでもなく、
どこかその中間にあるのだ…

ということを知る。

“自分の畑を耕そう”
権力や富を欲したりせず、終わりのない戦争を繰り返すのではなく、
今自分たちの目の前にある、出来ることをまずはやっていこう!

と、今までの災難、不幸を振り返り、
クネコンデと一緒に再出発をする。

幸せは探しても見つからないよ。
だって今その幸せの中にいるのだから…


そう。『青い鳥』的なお話でした。



素晴らしい音楽と歌だったので、
内容とのギャップにちょっとばかり驚きつつ
あっという間の3時間を過ごしました。

いやー久しぶりの生クラシック、
華麗な舞台、
神経を集中させ、あらゆる部分が研ぎ澄まされ
大満足な充実した時間でした。


ちなみに…印象に残ったのは、

舞台の解説の中で
『彼は海難に遭いつつも溺れず助かりました』

と一言。
そして次の場面!

みたいな
急展開な、ジェットコースタームービーチックなところ。

フフフ。


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